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戦後の壮大な出来事を綴ったおすすめ近代史小説、山崎豊子の『不毛地帯』書評

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戦後の壮大な出来事を綴ったおすすめ近代史小説、山崎豊子の『不毛地帯』書評こんにちは、じゅんです。

タシケント市ヤッカサライ市民墓地内のタシケント日本人墓地

本ブログでは毎週日曜に今週読んだ本、ということで本の紹介をさせて貰っていますが、今日は久々にその中から1作品をピックアップして書評をお届けしたいと思います。

小説なのですが、山崎豊子作品ということもあり、取材による事実に基づいた作品となっており、日本の戦後史の一端を垣間見ることができる作品です。

とても読み応えのある作品なので、現代日本人が絶対に体験できない(二度と体験するようなことがあってはならない)経験を疑似体験することができます。

自分の親、或いは祖父母世代がどのような世の中で生きてきたのか、この作品を読んで想像してみて下さい。

山崎豊子作品は膨大な取材に基づく近代史

山崎豊子さんの作品というとドラマ化されたものも多く、そちらで触れた方も多いのではないでしょうか?

私はドラマは観ないので、映像作品では映画で『沈まぬ太陽』を観たくらいですが、本を読んだ方も映像作品を観た方もどちらもその内容の濃さに圧倒されたのではないでしょうか?

小説ではこの『沈まぬ太陽』と吉本を立ち上げた女性の生涯を描いた『花のれん』を読みましたが、どれも読み応えのある作品でした。

特に長編のスケールの大きさは半端無いです。

今回文庫本全5巻を読了した『不毛地帯』もそんな山崎豊子作品として例に漏れずスケールの大きい壮大な物語となっています。

主人公の壹岐正は太平洋戦争中は陸軍中佐で、戦争終結後はシベリアに抑留され、そこで11年間を家族と離れ更に不当な重労働を課され過ごす。

周りが次々に倒れていく中何とか生き残り帰国する。

その経歴を大門社長に買われ近畿商事で働くことになった壹岐は、そこで類稀なる手腕を発揮し出世街道を駆け上っていくことになる。

そして最後はとうとう近畿商事の次期社長筆頭候補になり・・・

当然現代の我々には『戦争』という体験はできないし、経験してはならないことなので、壹岐正と同じ経験をすることは不可能です。

しかし、『不毛地帯』という作品を読むことにより、壹岐正という人物の生涯を疑似体験することはできます。

そして、二度とこのような戦争という過ちは犯してはいけないし、当時の暮らしには戻りたくないという思いに駆られることになるでしょう。

作品が膨大なだけに読み切るのにも覚悟が必要ですが、それだけに読み終わった後得られるものは少なくないと思います。

ぜひ『不毛地帯』を読んで、戦後史を考えるきっかけにしてもらえればと思います。

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