こんにちは、じゅんです。
今日は私が『湘南国際マラソン』直前に読んで、テンションを上げ捲った1冊、2007年本屋大賞3位『風が強く吹いている』を紹介したいと思います。
この物語、マラソンを題材とした小説としては群を抜いて面白い作品です。
Contents
マラソンには人それぞれの楽しみ方がある
三浦しをんさんの作品は以前辞書作りを題材にした作品『舟を編む』を読んだことがあり、これがむちゃくちゃ面白かった記憶があります。
そんな三浦さんの作品を他にも読んでみたくなり手に取った(というか電子書籍で読んだのでダウンロードした、ですが)のがこの作品でした。
物語は、ほとんどの住民が長距離経験のない『竹青荘』の住人10人が箱根駅伝を目指すというもの。
これだけ聞くと何だか現実離れしたつまらない作品なのでは?と思われそうですが、読み進めていけばその考えは間違っていたことが分かります。
マラソンはオリンピックに出れるような選手だけじゃない、一般の市民ランナーも含めて、皆が誰でも楽しく参加できるスポーツなんだ、ということを改めて思い知らせてくれる作品です。
長距離の経験が無いと言っても『竹青荘』の住民は以前別のスポーツをやっていただとか、体型や考え方がマラソン向きそうだという感じで集められた実は隠れた(?)精鋭たちばかり。
だから全く才能の無いメンバーが集まって無謀な挑戦をして、それでも勝ち進んでしまうような無茶苦茶な話しではありません。
特に10人の中でも『王子』という存在が私の一番のお気に入りです。
残念ながら『王子』は10人の中でも最もマラソンの才能が無いことが練習を始めて分かったのだけれど、それでも彼の存在が読んでいる人のモチベーションを上げてくれる、そんな存在だと感じました。
これを読んでいると、自分も走らなきゃ、という衝動にかられます。
最近トレーニングに身が入らないな、という方にはぜひ読んで欲しい作品です。
もちろん、そうでない人にも超お薦めですよ(*^_^*)